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発語がゆっくりでも、発信は増やしていける

 

  音楽を通した出逢いも一期一会

 

「ウチの子、ことばが出ないんです」

 

ご相談を受けることが、たびたびあります

 

今回は、以前出会った2歳の男の子とのお話です

 

 

音楽を聞くと、かわいい目が細くなり、

にこにこ笑顔になりました

 

歩きながらリズムをとるような仕草もありました

 

 

発声はほとんど無くて、

声が聞けるのは泣く時くらい?

 

赤ちゃんの泣き声に似たような

やわらかな感じの声でした

 

 

彼には少し歳の離れたお姉ちゃんがいて

愛情たっぷり

心から信頼しているようでした

 

 

 

  治療ではない、でも音楽にも《力》はある

 

レッスンでは初めは警戒心が強くて

緊張していた彼

 

大好きな童謡を歌ったり

BGMとして流している中で

少しずつ距離感を縮めていき、

ふれあい遊びをスタート

 

そのうち《高いたかい》が大好きになりました

 

もっともっと…

もう一回…

 

にこにこな眼で訴えてくれました

 

声を出すことの抵抗をやわらげるため、

こちょこちょ遊びをするうちに

自然と笑い声がでるようになりました

 

 

繰り返し繰り返し行って

ある程度安定してきたところで

 

いよいよ本番❗️

 

 

私 「あー」

 

彼 「、、、🤣」

 

 

笑い声でいいので、音が出たら

大好きな《高いたかい》をしました

 

 

そんな、ある日

 

 

私 「あー」

 

彼 「あー」

 

 

ついに!!

 

《あ》の音が出るようになりました👏

 

 

 

Eくんは「あ」と言ったら要求が叶ったり

注意を向けてもらえることに気付いたのです!

 

魔法のことば《あ》の誕生です🐣

 

 

出会ってから3ヶ月が経っていました

 

 

  《習い事》にも魔法の扉はある

 

他にもできることが増えました

 

・目が合いやすくなった

 

・毎回行うお支度の流れがわかり、

自分から《やってほしい》素振りを見せるようになった

 

・「座って」など簡単な指示に反応できるようになった

 

 

何より、《あ》という魔法の声が手に入り、

自分が働きかける → 反応が返ってくる

というサイクル🔄がわかり、その後も毎週

楽しそうに通ってくださいました♪

 

 

1年後

お引越しで離れてしまったのですが、

 

音あそびがきっかけで

新しい扉が開く瞬間に立ち会えて

私もとても嬉しかったので、

忘れられない思い出のひとつになりました

 

 

レッスンも通した出会いも一期一会

 

どんなお子さんにも魔法のような

アイテムが手に入りますように